お知らせ

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2019.11.27 スタッフブログ 地区の土木委員長を任されて

私は小諸に住んでいます。小諸だけでなく 地方の人の動きとしては、…高校卒業を契機に大学や就職で若者は都会へ移り住み、地方は六十五歳以降の高齢者世帯が年々増えています。そして、八十歳上の世帯を除くように考えると、地区の仕事()を引き受けてくれる人がどんどん減り、地区行事の役員の仕事は仕方なく(順番で)押し付けるしかない状況となっているのが現状だと思います。そんな私も…今年、予想もしていなかったのですが、地区の土木委員長を引き受けることになってしまいました。

私は、隣の町に生まれ、更に転勤族だったため、この地域に定住するようになったのはそんなに古くなく、地元の人の顔もよく分からず、本当に土木委員長の仕事が務まるのか…と、正直、たまらない思いでした。しかし、引き受けた以上やるしかないということで、今年2月に、委員長の引継ぎを行いました。

実は引継ぎの席で、前委員長から『今年から、私の地区では小諸市からの土木関係の奨励金を頂くための作業として「土木作業の奨励金の事前の請求」と「実施報告書の作成」の書類づくりと市役所への提出は土木委員長にやってもらうことになった…』と聞き、驚いたことを覚えています。今までは区長がやっていた仕事のようでしたが、区長の引き受け手がなく、区長の仕事を軽減したため土木委員長が行うことになったとのことでした。

区の土木の全体の行事は実労働として「春の道普請」「5月の用水ざらい」「夏の草刈り」「初冬の落葉拾い」そして「(大雪の際は)雪かき」です。更に、土木委員だけの仕事として、順番で「農業用水側道の草刈り(年間3回)」「近隣のお寺の沼掃除」があります。因みに土木委員長はこれらの全行事に必ず出席しなければならず、時間確保の点で結構大変でした。

そんな私が土木委員長として一番大変だと感じたのは、やはり、冒頭の奨励金の請求の仕事です。年4回、小諸市の建設課へ事前と事後に書類を出すのですが、特に私の地区の⒔か所ある作業区域ごと、作業前と作業後の写真を撮影し、状況の変化を実施報告書に載せなければならず、特に真夏の草刈の際は、写真を撮るため、炎天下を長時間歩くことになり、ヘトヘトでした。、因みに、土木行事の奨励金としていただく金額は 当地区では年間で14万円程ですが、市としても税金を使う関係でルールがを細かく決めざるを得ず、土木委員長の私はそのルールを理解すること自体も大変なことでした。来年以降の土木委員長もこれが一番大変だろうと思っています。

地方の人口の減少、高齢化は時代の趨勢として仕方がないことだと思っています。但し、そんな中で残された人と人が協力し合って生活をしなければならないというのが避けられない事実です。残念ながら地域の行事や実労働の重要性は、日々あまり語られていないように思います。私は奨励金等は正直どうでもいいように思います。是非、そのお金を使ってでも 市や県は地元の協力やルールについてもっと理解をしてもらうよう「情宣活動」をしてもらうことが必要だと思います。土木委員長をしてみて、今後 地区に住む全員が(私も含めて)改めて地元の協力やルールについて理解し、進んで前向きに協力しあうように、考えていくよう声を掛けていきたいと思っているところです。