2021.10.20 コラム 中途採用実態調査にみる採用市場の変化~売り手市場へ回帰!?~
株式会社マイナビが2021年1~7月に行った「中途採用実態調査(2021年)」によると、中途採用意向について「今後は積極的になる」と回答した企業の割合は46.1%で、昨年(2020年)の23.3%から22.8ポイント増え、およそ2倍となったそうです。
コロナ禍の直前まで、労働人口の減少や好調であった景況などの要因によって採用市況は、2017年4月には求人倍率がバブル期を超える1.48までに上昇し、求人の多さと求職者の少なさによるアンバランスから「売り手(求職者)市場」となり、多くの求人企業が要員確保に苦戦を強いられてきました。しかし2020年コロナ禍によって、観光・飲食業を中心に景況が落ち込むと、両者のバランスは、一時的とは思われていましたが、「買い手市場(求人企業)」へと逆転してしまいます。コロナによって多くの企業が何らかの悪い影響を受けましたが、採用担当者にとっては比較的要因確保がスムースにいった、という企業様もあったのではないでしょうか。
しかし、前述の調査結果などをみると、採用市場も「コロナ禍後を見込んで多くの企業が動き始めている状況」ということが言えそうです。確かに採用のお手伝いをさせていただいている私からみても、ここ2か月ほど求人の動きが活発となり、求職者からの問い合わせは減っている、という実感があります。
おそらく、そう遠くないうちに以前の「売り手市場」という状況が復活するだろうと思います。
まだまだ先の見えないコロナの状況ではありますが、採用・要員確保については早めの動き出しが肝要ではないでしょうか。