2024.02.20 コラム 面接時のNG質問について
2月も後半に入ってまいりました。この時期は4月の新年度に向けて採用活動を行っている企業様もおられるのではないでしょうか。中には、毎日採用面接や入社準備で忙しい、という担当者様もおられるかもしれません。
ところで、面接の際には求職者に様々な質問をしますが、その質問内容について職業安定法等で聞いてはいけない事項が細かく定められていることはご存知でしょうか。聞いたことがあるという方も意外と失念しがちなことですので是非今一度ご確認下さい。
列挙すると以下のようなものです。
・本籍に関すること ・家族に関すること ・住宅状況に関すること ・生活、家庭環境に関すること ・宗教や政治に関すること ・人生観や信条に関すること ・労働組合や社会運動に関すること 等々 |
上記の様な質問は、求職者の適性や能力を評価するのに関連性がないと思われることであったり、個人のプライバシーを侵害する恐れのある事項とされ、質問してはいけない内容となっています。
例としては、「ご出身はどこですか」「兄弟はおられますか」「お父さんは何の仕事をされていますか」「尊敬する人物は」「よく読まれる本は」「休みの日は何をされていますか」などがあります。
担当者側すると、「いや、これは業務や適性判断に必要である」と言いたくなる質問があるかもしれませんが、よほど明確な理由や根拠がない限りこれらの質問は認められません。
実際に求職者が労基署に「○○という会社の面接で家庭環境のことをしつこく聞かれた」などと訴え出て、指導が入るケースもあるようですので注意が必要です。
面接後の無用なトラブルを避けるためにもこれらの事項を念頭において面接に臨まれることをお勧めいたします。