お知らせ

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2023.10.05 コラム 確認しましょう。 10月の給与計算

① 社会保険標準報酬月額の改定(定時決定)

 算定基礎届による定時決定(9 月改定 10 月控除)を受けて、今月から多くの事業所で社会保険標準報酬月額が改定となります。
すでに各事業所に「健康保険・厚生年金保険被保険者標準報酬決定通知書」が届いていると思いますが、内容を確認し間違いのないように改定しましょう。
 この改定は来年の 8 月まで 1 年間適用されます(月額変更該当者を除く)。ただし、以下の場合は注意が必要です。

■ 7 月改定、8 月改定、9 月改定の月額変更該当者は月額変更届が優先されますので定時決定通知書に該当被保険者が記載されている場合は除外しましょう。
間違えると 1 年間の社会保険料控除が正しく行われませんので充分注意してください。

② 長野県の最低賃金 948 円に改定

 9 月にお知らせしましたが、10 月 1 日から最低賃金の金額が変わりました。
10 月 1 日以降労働分が最低賃金未満の額になっていないか、再度確認しましょう。

③ 年末調整業務の早期着手

 今年も年末調整の時期が近づいてきました。11 月頃から準備を始める事業所が多い印象ですが、年末調整は早く取り組むことが望ましい業務の一つです。
今回はそのポイントについてお知らせします。
【資料回収と不足資料のチェックをできる限り早く行う】
効率的に業務を進めるためには、「作業を始める前に、あるべきものがあるべき状態で揃っている」ことが重要です。書類が揃っているかだけでなく、記入漏れや間違いがないか確認し、あればその不備を整えて万全な状態にします。具体的な提出書類は以下の表をご確認下さい。

■令和 5 年分 年末調整業務 必要書類一覧

書 類 名
添 付 書 類
条 件
令和 5 年分 扶養控除等申告書
令和 6 年分 扶養控除等申告書
令和 5 年 1 月から
① 親族関係書類、送金関係書類
② 留学ビザ等書類
① 非居住者である扶養親族がいて、一定の要件を満たす場合
② ①のうち留学生のみ
基礎控除、配偶者控除等、所得金額
調整控除申告書
保険料控除申告書保険料証明書
★住宅借入金等特別控除申告書銀行残高証明書住宅ローンがある場合
★その他令和 5 年分の源泉徴収票途中入社で前職がある場合

 また、漏れなく回収できたとしても、「すべての資料が揃ったのが 12 月の給与計算時=年末調整計算時」では効率的とは言えません。できるだけ早期にすべての対象者のすべての資料が揃うよう、申告書の配布、回収及びチェック、不足資料の催促を行いましょう。TKC の給与システム PX2 をご利用の事業所様は、年末調整システムの提供予定が 11 月中旬です。当システムでは、社員ごとに各種申告書の印刷ができます。

【年末調整担当者を設ける】
 せっかく早期に資料が回収できても、例年の担当者が目先の業務に追われて確認を先延ばしにしてしまうと、不足資料の存在に気付くのが遅れることがあります。
 そこで年末調整担当者を設け、年末調整業務を優先的に行うようにすれば、資料の確認や不足資料の回収がスムーズに進みます。
また、従業員からの年調関係の問い合わせにも対応できるとさらに良いでしょう。
事業所によって事情は様々ですが、年調担当者を設けることは効率よく業務を進める方法の一つと言えます。